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Blog 手関節、指の痛みしびれの最近のブログ記事

川越市高校生 手指の痛み マレットフィンガー

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         第2指 超音波長軸像                        同部 レントゲン画像

 川越市 高校2年生女子、バスケットボール部。 手指の痛み、マレットフィンガー。

 【原因】
 バスケットボール練習試合中、相手のボールを取りに行った際、右手第2(人さし)指の先端でボールを
 突いてしまいました。
 
 同日に当接骨院へ来院。腫れと内出血は認められませんでしたが、限局性の圧痛があり、右第2指DIP(第1)関節を
 真っ直ぐに伸ばすことが出来ませんでした。

 超音波観察を行ったところ、末節骨基部背側に米粒様の骨折片が認められました(左上画像)。また、精査依頼先の
 レントゲン撮影においても同部に骨折片が認められ、マレットフィンガーと診断されました。

 マレットフィンガーとは、
 手指を伸ばした状態でボールなどが勢いよくぶつかると末節(指先端)骨に付着している腱が断裂、または腱付着部が
 骨折し、DIP(第1)関節がピンと伸ばせなくなってしまう外傷を言います。「槌指」や「ベースボールフィンガー」などとも
 言われ、3つのタイプがあります。

 タイプⅠ: 伸筋腱の断裂
 タイプⅡ: 伸筋腱付着部の骨折
 タイプⅢ: 伸筋腱付着部の骨折で関節面におよぶもの

 この患者さんはタイプⅢで、6~8週の固定が必要でした。しかし、固定している間も可能な範囲で部活の練習を
 したいという希望があり、安定した固定を維持する為に手術を選択されました。手術は骨折片をピンで留める方法で
 約6週間固定されました。

 【リハビリテーション】
 ピンを除去後、当接骨院でリハビリを開始しました。長期間の固定で関節が拘縮し、特に曲げることが困難と
 なっていました。少しずつ伸筋腱を柔軟にし、関節が深く曲がる様にリハビリを実施しました。

 部活動が忙しく通院も限定されましたが約2週間で正常側と同じ可動域に戻りました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

川越市女性 指の痺れ 手根管症候群 正中神経麻痺

 DSCF0359.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像20140111120734_1251300.jpgのサムネイル画像
              患部外観写真                        右手根管 超音波短軸像


 川越市50代女性、主婦。 指の痺れ、手根管症候群、正中神経麻痺。

 【原因】
 患者さんは、重い物を運ぶ仕事を長年続けており、3年位前から右手指の痺れが始まりました。

 ご家族の紹介で当接骨院へ来院された時には、左上写真の丸の囲みのように右母指の筋肉の膨らみが無くなり
 短母指外転筋(正中神経支配)が萎縮していました。これは猿手という状態です。

 超音波観察したところ、正中神経が扁平に肥大している様子が認められました。(右上画像の赤線。) ただ、
 健側の正中神経と比較したところ健側も痺れがあり、左正中神経も右ほどではありませんが、
 肥大が進行している様子でした。これらの症状は、手根管症候群と呼ばれています。

 手根管症候群とは、手首にある手根管というトンネルに、正中神経や血管、指を曲げる屈筋腱が一緒に通っており、
 このトンネル内で正中神経が圧迫されると手指が痺れる症状を言います。

 手根管症候群の原因は、手首の骨折などのけが、加齢による変形性の関節症、糖尿病、甲状腺の病気、妊娠出産期や
 更年期の女性のホルモンの乱れなどにより手根管の中が腫れて正中神経が圧迫されて起こります。

 【施術】
 この患者さんは毎日仕事をしている為、手術は絶対にしたくないという事です。まずは手根管を通っている
 硬く腫大している屈筋腱(浅指屈筋腱、深指屈筋腱)を柔軟にし、細くしなければなりません。

 3年もの間痺れが続いている為、痺れがなくなるまでは長期を要することが推測できますが、神経の圧迫を緩和する
 理学療法を継続していきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院
 




 












 

坂戸市高校生 手の指の痛み 脱臼

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         左第3指 超音波長軸像                  同部位 整復後

 坂戸市高校生男子。空手部。手の指の痛み、左第3指(中指)PIP関節脱臼。

 【原因】
 部活練習中、相手のけりを防いだ時に、左中指が強く弾かれて負傷しました。蹴られた直後に指の
 異変に気づき、指を曲げようとしましたが痛みで動かすことが出来ませんでした。

 帰宅後、当接骨院を受診。超音波観察にて左中指のPIP関節(俗にいう第2関節)が亜脱臼(左上画像の
 丸の囲み)と、ここでは掲載していませんが掌側板が損傷している様子が認められました。 患者さんは、
 ひどい捻挫と思っていたらしくまさか脱臼しているとは思わなかったそうです。
 
 掌側板とは、手の指がこれ以上伸展できないようにする線維性の軟骨です。

 【施術】
 中指の亜脱臼と掌側板の膜様部が基節骨から剥離した損傷の整復を実施。(右上画像の基節骨と
 中節骨のラインが揃い脱臼が整復されました。)

 整復後は、アルミシーネで固定し、翌々日に痛みがかなり軽減しましたので、少しづつ理学療法を
 開始しました。約10日でアルミシーネを除去し中指と薬指をテーピングで固定しました。

 部活完全復帰に向けて理学療法を継続中です。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市中学生 指の痛み 捻挫

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          受傷部写真                左第4指 掌側PIP関節超音波長軸像

 鶴ヶ島市中学2年生男子。 バスケットボール部。

 【原因】
 部活練習中、転がってきたボールを取り損なって、左薬指を思いきり突いてしまいました。

 受傷翌日に当接骨院へ来院。左上写真の丸の囲みで、右に比べて腫れています。指の屈伸と
 手の甲側と手のひら側の圧痛(両横の痛みはありません)が著明でした。

 超音波観察の結果、右画像の赤線の掌側板膜様部で、患側(左薬指)が健側(右薬指)に比べて
 厚みが増し腫れています。

 掌側板とは、指の関節が真っ直ぐ以上に伸びないようストッパーの役目をしています。
 また、患側は健側と比較して黒くなり、損傷(内出血、浮腫)している様子が認められました。

 指の捻挫や打撲は、日常生活や仕事中に、また、スポーツ障害(けが)では非常に多く診られ、
 関節の可動域を超過する力がかかると発生します。

 競技では特に、バスケットボール、バレーボール、野球、ソフトボールなどの球技や柔道、ラグビー、
 アメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツに多発します。

 【施術】
 損傷した掌側板は、骨から剥がれる力がかかったと推測されたため、しっかりと元の状態に
 戻るように整復します。

 また、RICEの処置(当接骨院HP[スポーツ障害について」をご参照ください)を行います。
 特に固定は重症です。治癒してからもテーピングなどを使用して再発予防をします。

 施術は、早期に腫れと痛みが軽減する様、理学療法を実施していきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市男性 手首が動かない! 橈骨神経麻痺

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      手首の背屈不能               指の伸展不能

 
 鶴ヶ島市30代男性。サラリーマン。

 【原因】
 仕事から帰宅のため、電車乗車中に寝てしまい、座席端の鉄パイプに
 右腕をかけ、その上に顔をのせて寝てしましました。(30分位)

 左右上の写真のように、手首と指を上げたり、ピンと伸ばしたりすることが
 できません。

 橈骨神経麻痺です。

 橈骨神経は、腋下から上腕後外側を通り、肘関節の前面を走行します。
 橈骨神経麻痺は、上腕部で骨折(上腕骨幹部骨折、上腕骨顆上骨折など)や
 長時間の圧迫があると、手首と指が垂れ下がる下垂手(drop hand)の症状を
 呈します。

 また、肘付近での麻痺は、後骨間神経麻痺と言い、腫瘤(ガングリオンなど)、
 腫瘍、骨折(monteggia 骨折など)、神経炎、肘の使い過ぎによる
 オーバーユース、長時間の圧迫などにより、手首は挙げられますが、
 指がピンと伸ばすことが出来ない下垂指(drop finger)の症状を呈します。

 橈骨神経麻痺は、週末に彼が彼女に腕枕をして寝てしまって受傷することから
 「サタデーナイトシンドローム」などと呼ばれていましたが、最近はあまり
 耳にしなくなりました。(余談ですが)

 【施術】
 麻痺は一過性ですが、神経の回復に2,3ヶ月かかる場合があります。

 この患者さんは、パソコンを使用するデスクワークが仕事で、マウスがうまく
 握ることが出来ないので、手首を支えるサポーターを装着しました。

 握力が極端に減弱する為、仕事の効率が落ちてしまい、「非常にイライラする」
 とおっしゃっていますが、この麻痺について職場の方に理解協力して頂くことが
 必要だと思います。(職場の方には、冗談でわざとやっているのではと
 疑われたそうですが、決してそうではありません)

 当院では、早期に回復を促す理学療法を実施しております。

 【経過】
 1ヶ月経過後、手首の背屈可動域は9割、握力は75%回復しております。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

坂戸市小学生 指の痛み 基節骨骨折

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    受傷部外観写真            第2指基節骨 超音波長軸像

 坂戸市小学5年生男児。サッカークラブチーム所属。

 【原因】
 サッカーのプレー中に、つまずいて転倒し、左人差し指(第2指)と中指(第3指)
 を地面に強打しました。

 受傷後約1時間で来院。左上写真のようにあまり腫れている様に見えませんが、
 患者君は、痛みのために自力で指を動かすことが出来ませんでした。

 気分が悪くなり、座っていることが出来ず、しばらく横になっていました。
 骨折すると気分が悪くなったり、吐き気を催す方がかなりいらっしゃいます。

 超音波観察を行ったところ、左第2,3指基節骨基部(左上写真丸の囲み、
 右上画像は、スペースの関係で第2指のみ表示)に骨折している様子が
 認められました。

 付添いのお母さんは、捻挫と思っていたらしく、まさか同時に2本の指を骨折
 (多発骨折)しているとは思わなかったようです。

 この患者君は、受傷後1時間ほどで来院されましたが、時間の経過とともに
 腫れは強くなっていたと思われます。

 また、多発骨折は、スポーツ障害(けが)では、特にコンタクトスポーツ(アメリカン
 フットボール、ラグビー、サッカー、柔道、空手など)でしばしば起こります。

 【施療】
 他動的に指を曲げると、第2指と第3指が重なる(オーバーラップフィンガー)ため
 指の変形を整復し、アルミ材で固定しました。

 小児の骨折は、大人に比べて骨癒合が早く、速やかに整復固定を行います。

 【経過】
 約2週間後の超音波観察にて、骨折部に仮骨(骨をつなげるセメント状の物質)
 が認められた為、固定を少し軽減しました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

坂戸市男性 指が伸びない!デュピートラン拘縮

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 右手 手術2週間後 左手経過観察中               拘縮イメージ図


 坂戸市60代男性。自称プロ級ゴルファー、釣り師。

 【原因】
 会社退職後、ゴルフ、釣り三昧の生活を送ってこられました。
 2年前より、右手薬指と小指が伸びづらくなり、つい2週間前に手術により
 拘縮していた腱膜の肥厚を切除しました。(左上写真)

 デュピートラン拘縮とは、手の平の皮膚の下にある手掌腱膜(皮膚と癒合し物を
 掴みやすくする役目などがある)が縮んで硬くなり、ついには指を真っ直ぐに
 伸ばす事が出来なくなります。(右上イメージ図)

 詳しい原因は不明ですが、高齢男性、糖尿病患者に多く診られます。

 指が伸ばしづらくなった2年前から治療を始めていたら良かったのでは?と
 この患者さんに質問したところ、「物を握ることが出来たので、あまり不都合では
 なかった。」という事です。

 【施術】
 手術した総合病院では、術後は「積極的に指を動かすように」と指導されて
 いました。

 しかし、切開した傷の癒合していないところがあり、傷が癒えるまで日常生活
 での力仕事などは無理をしないように致しました。

 当院では、肘から手指までの血流改善、前腕屈筋群の柔軟性を取り戻す(
 高める)理学療法を開始しました。

 また、左手も拘縮が始まっている為、進行しない様合わせて施術いたします。

 2,3か月後のゴルフを目標にリハビリに励むと力強く仰っていました。

 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院
 

川越市男性 手首の痛みと腫れ ガングリオン

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    手関節超音波短軸像               長軸像


 川越市20代男性ミュージシャン(ギタリスト)。

 【原因】
 毎日、ギターの練習を1日中やっています。1ヶ月前より、左手首の甲に少し硬い
 「おでき」に気付き、ギターを弾くと鈍痛が出現してきました。

 見た目には大きな腫れではないのですが、触れると硬い腫瘤状になっているのが
 分かります。そして、手首を上下に動かした時に痛みを感じます。

 超音波観察を行ったところ、上画像の黄色の囲みの黒い部分を描出しました。
 ガングリオンと思われます。

 ガングリオンとは、特に手足の関節付近にでき、関節包(関節を包む膜)が変性して
 小さな袋が出来てしまいます。

 その袋の中には、黄色のゼリー状の粘液で満たされていることから、
 (良性)粘液嚢腫とも言います。

 【処置】
 ガングリオンが小さく痛みを伴わなければ、経過観察で様子を診ます。
 大きくなってくると、ガングリオン自体には痛みは無いのですが、関節を動かすと
 周囲の神経を刺激し、痛みが出現するようになります。
 

 そうなると外科などで注射器で穿刺し、内容物を取り出してもらいます。

 筆者も整形外科に勤務していた時、手首と母指にできたガングリオンを
 院長先生に「小さいから注射で抜く必要はない」と、ガングリオンの上から
 「ぷちっ」と潰してもらいました。(笑)

 その後は、自分でも何度かできたガングリオンを潰して処置していたら
 その場所にはできなくなりました。

 ギタリストの患者さんには、外科への受診を勧めましたが、筆者が潰してもらった
 話をしたところ、その場で実施。

 手首の腫れが消失し、動作痛も無くなり、「これでギターの練習に思いきり
 打ち込める。」と喜んで帰宅されました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市主婦 手首の痛み 腱鞘炎

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    前腕屈筋群超音波短軸像       尺側手根屈筋腱超音波長軸像  


鶴ヶ島市20代、
育児中(10か月)ママさん。


【原因】
赤ちゃんの抱っこを、毎日繰り返していた所、左手首の小指側(尺側)が痛くなりました。
                                                     
                                          
【初検】
触診で肘から下の前腕屈筋群(指や手首を曲げる筋肉)が非常に硬く張っていました。特に手首の小指側に圧痛と熱感が著明でした。

超音波観察を行ったところ、尺側手根屈筋腱(FCU)が右上画像の右矢印より左矢印が太くなり腫れていました。

また、左上画像では指を曲げる浅指屈筋腱(FDS),深指屈筋腱(FDP)も腫れていました。(黄色線の囲みの黒い部分が腫れによる浮腫。)

【施術】
熱感と痛みが強いため、アイシング(1回20分、3-4回/日)と固定をしっかり行います。

日常生活では、育児中なので困難だと思いますが、痛みを感じる動作をなるべく避け、左手を使うなど右手の安静を保ちます。

施術では、頚神経、腕神経叢(首から指に走行している神経)に沿って痛みが出ている為、筋肉の緊張や痛みを緩和させる当院独自の理学療法を実施いたします。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院



                               
 

手首の痛み 若木骨折

Mizumura_Naoto_20130315185543_1857550.jpg鶴ヶ島市 中学1年生。
手首の痛みを訴えて、来院されました。


【初検】
サッカーの練習中にバランスを崩し、転倒した際に右手を地面に強打した。
患部の腫れや出血斑は無く、手関節より3cm近位で限局性の圧痛が認められました。


        前腕部の超音波長軸像


受傷日の他院レントゲン検査では、骨に異常無しで、捻挫の診断でしたが、患者は翌日も学校の制服のボタンをかけることも困難だったため、当院に来院されました。

超音波観察したところ、上画像の骨の線状高エコー像(赤線)が、矢印の所で角度が変わっている様子が認められました。

これは、小中学生にみられる「若木骨折」といいます。
若木骨折とは: 長管骨にみられ、若木を折り曲げた様な状態に似ていて、骨が単に屈曲した骨折です。

後日、精査を依頼しているクリニックで、レントゲン検査の結果、骨の角度が変わった部位(画像の赤線、矢印)で骨折が確認されました。

この若木骨折は、スポーツ障害(外傷)などでも多く診られますが、見逃しやすい骨折の1つでもあります。

【処置】
通院、理学療法と約3週間の固定にて治癒しました。



鶴ヶ島市 ふじみ接骨院



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