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Blog 2013年5月アーカイブ

鶴ヶ島市高校生 初プロテイン

鶴ヶ島市男子高校生 柔道部。

息子が、柔道部に入部して1か月が過ぎました。先輩や同級生に勧められて、プロテインを飲むようになりました。そこで、プロテインを初めて飲む息子と、摂取する目的について勉強してみました。

プロテインとは、たんぱく質のことで必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルを含んだサプリメントです。(商品により成分は異なりますが)

アスリートは、自身のパフォーマンスアップの為、日々の練習やトレーニングに励んでいます。ハードな練習をする為には、たくさんのエネルギーを必要とします。そのエネルギーが不足すると、さらなる練習や試合中のベストパフォーマンスを発揮することが出来ないばかりか、けがやスポーツ障害の原因にもなりかねません。

スタミナが不足しない為には、3度の食事が大切であることは言うまでもありません。しかし、息子の場合、毎日の朝練、午後練、土日は1日練習をこなしていると3度の食事だけではエネルギー不足ですから、それぞれの練習後におにぎりやパン、プロテインなどを摂取しています。

大切なことは、練習や試合前にエネルギーが不足していないことと、練習や試合後には、使ったエネルギーを速やかに補給することです。

息子が柔道で強くなるためには、どうしたら良いでしょうか?
それは、言うまでもなく、質の高い「トレーニング」、「栄養」、そして「休養」です。
「トレーニング」によって、疲労し、痛みの原因の傷ついた筋肉を元通りに回復させ、さらに以前よりも強く回復(超回復と言います)させる為には、筋肉の修復する材料となる「栄養」を摂取し、修復と超回復する為の時間「休養」が必要なのです。

【たんぱく質(プロテイン)の重要性】
アスリートに必要なたんぱく質は、体重1kgあたり2-3g/日とされ、体重70kgでは、140gが必要とされています。それを食事で摂取する為には、700gのステーキを食べなければならず、余計な脂肪分も摂取してしまい、効率的でないばかりか、1回の食事でたんぱく質を多量に摂取しても、すべてを吸収することができないのです。
また、たんぱく質や他の栄養素が不足すると、自身のパフォーマンスが発揮できないばかりか、けがやスポーツ障害の原因にもなってしまいます。

では、摂取する為の最適な時間帯はいつか?
それは、運動直後(ゴールデンタイムと言って、成長ホルモンの分泌が促進され、たんぱく質の吸収が高まる時間=文献によっては30分、60分以内)です。しかし、運動直後は、体の疲労や筋肉の痛みなどで食事をする気になれないものです。

そこで、水や牛乳と一緒に飲むことが出来るプロテインは手軽で便利な、そして重要なサプリメントなのです。

JE大学(坂戸市)の先生も「スポーツは、栄養で強くなる!」とおっしゃっています。昨年の箱根駅伝において、シード権を獲得したJ大学(坂戸市)は、JE大学の栄養面でのサポートにより、強くなったと言われています。今年は、残念ながらJ大学は、棄権してしまいましたが。

息子には、柔道だけではなく、高校生活を十分楽しんでもらいたいと願っています。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院 院長



肘の痛み 内側側副靭帯損傷

Fushiki_Kouichi_20130227181011_1823120.bmp川越市 50代男性。
テニスウィークエンドプレイヤー。 

【原因】
テニスの練習中に、サーブを打つため上げたボールが風で流れた。無理な体制から打ってしまい、右ひじを痛めた。

【初診時】
肩外旋、外転、肘屈曲位(投球ポジション)にて、右肘の痛みと圧痛が認められました。                                                                        
                                                   肘内側 超音波長軸像

超音波観察を行ったところ、右画像の丸内の
内側側副靭帯 前斜走線維(AOL)に断裂を示す
低エコー域(白矢印)が認められました。

内側側副靭帯は、前斜走線維(AOL)、後斜走線維(POL)、横靭帯(TL)から構成され、肘関節外反ストレスに抵抗する最も重要な部分がAOLです。
また、この靭帯損傷はスポーツ障害(外傷)の1つで、成人では靭帯実質部の損傷が多いのに対し、成長期の児童や学生は、内側型野球肘に診られるような靭帯付着部の(軟)骨損傷が多くなります。

【施術】
日々のアイシング、三角巾やアームホルダーなどによる固定。通院、理学療法を実施。
痛みのため、約1ヶ月間の市民大会出場や練習を休止しました。

この患者さんは、学生時代に野球をやっており、その時にも右肘を痛めた既往歴があったそうです。その時の肘の損傷状態は分かりませんが、今回と同じような痛み方だとおっしゃっていました。

テニスの練習に復帰することについては、日常生活や仕事中(エンジニア)の負担による痛みが軽減してから、素振りをする、軽くボールを打つなどの練習から徐々に再開していきます。

鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

膝の痛み オスグッド膝

Sanada_Daichi_20121130182639_1827260.bmpSanada_Daichi_20130330125030_1252330.jpg
    初診時 右膝下超音波長軸像         3か月後 右膝下超音波長軸像

坂戸市 小学6年生男児。膝の痛みが軽減せず来院。

【原因】
小学4年生から、サッカークラブチームに所属しています。5年生の夏ごろより、膝の痛みが出現しました。近隣のクリニックや接骨院に通院していましたが、良くなっては練習を再開していた為、完治に至りませんでした。

オスグッド、シュラッター病は、大腿前面の大腿四頭筋が膝蓋骨を介して腱となり、膝下の脛骨粗面に付着します。小学高学年から中学生男子の年代は、骨の成長と筋肉の発達が著しいため、膝下の大腿四頭筋腱が、まだ、骨化していない軟骨部を繰り返し大腿四頭筋に牽引され、裂離(剥離)してしまいます。
(上部の左画像の赤線から黄色線の位置に軟骨が裂離している様子が、認められます。)

症状は、悪化すると膝下の腫れ、圧痛、熱感などが認められ、ダッシュ、ジャンプ、深くしゃがむなどが不可能となります。特に、サッカー、バスケットボール、テニス、野球、陸上競技などのスポーツをしている子に認められ、子供のスポーツ障害(外傷)の1つでもあります。(成長痛とは、異なります。)

【施術】
日常生活動作(歩行、階段昇降など)に痛みが強い場合は、運動を中止します。そして、裂離(剥離)した軟骨が骨化(硬化)する3か月前後は安静を保ち、痛みの程度によって運動を少しずつ再開します。いきなり、激しい練習や試合に出場すると再発する原因となり、慎重に復帰しなければなりません。

(上部の右画像は、剥がれた軟骨が赤線のように滑らかに接続した様子が認められます。この様になると痛みが消失し、ある程度の運動が可能となりますが、再発予防の為にオスグッドストラップは装着します。)

当院では、膝周囲の筋の緊張を和らげる理学療法を施療します。日常生活では、こまめなアイシングとオスグッドストラップを装着し、大腿四頭筋の強い牽引を予防します。

鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

腰痛 ぎっくり腰

坂戸市 40代男性。

【原因】
自宅でファンヒーターを片付けようと中腰になったところ、腰にピシッとした痛みが走り、動くことが出来なくなりました。

【初検】
腰の前後屈が痛みにより不可能で、第5腰椎周囲に圧痛、熱感が認められました。超音波検査により、第4,5腰椎間の胸腰筋膜が、一部不連続で断裂している様子が認められました。(動画の為、ここでは表示しておりませんが。)

胸腰筋膜は、腰から背中に存在する厚く強靭な筋膜で、表層と深層の2層からなり、脊柱起立筋群と腰方形筋を隔てています。

その表層の筋膜の1部を損傷してしましました。よく言われる「ぎっくり腰」の1つですが、本来は「急性腰痛症」とも言います。急性腰痛症は、読んで字の如く、急に発症するけがですが、元々腰痛を抱えている方に発症することが多いのです。

この患者さんは仕事で1日中、座ってパソコンの入力をしていることが多く、痛みや足のしびれが強くでることがあります。

また、腰の痛みは、運動部の学生や社会人アスリートのスポーツ障害(外傷)、交通事故の後遺症などにも診られます。そのような方は、腰や股関節周囲の筋、筋膜の張りや炎症が強く、神経が過敏に作用して過剰収縮を引き起こしやすくなり、「ぎっくり腰」に至ることがあります。

【施術】
硬く強く張った筋や筋膜、関節を柔軟にする理学療法を施療します。

【経過】
この患者さんは、時々「ぎっくり腰」を繰り返すため、痛みや足のしびれが治まっている時には、ウォーキングや軽い運動、ストレッチなどを行い、予防に努めています。


鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市女性 肩の痛み テニス肩

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                     右上腕前面 超音波長軸像                  右上腕前面 超音波長軸像

 坂戸市30代女性、主婦。 肩の痛み、テニス肩。

 【原因】
 テニスプレー中、サーブでボールを強打した時に、右肩に激痛が走り、プレーを中止しました。

 【初検】
 右腕を拳上し抵抗を加えると、肩前面に痛みが出現します。超音波検査にて、右三角筋(前部線維)が、
 左上画像の星印間で 筋肉内の周膜が途絶え、また、丸内の画像が周囲よりも不均一になり、損傷している様子が
 認められました(三角筋炎)。 また、右上画像では、矢印の箇所で筋周膜が断裂している様子も認められました。

 三角筋前部線維は、腕の前側の拳上に作用し、テニス、ゴルフ、バレーボールプレーヤーなどにしばしば診られ、
 スポーツ障害(外傷)の1つです。また、普段は炎症で済んでいても、大きな力が加わった時に断裂に至ることもあります。

 【施術】
 炎症を軽減させる理学療法を実施します。また、テニスは2-4週間中止し、痛みや腫れが消失してから、
 素振りや軽くボールを打つなど、少しずつ練習に復帰していきます。

 【経過】
 女性は、約3週でテニスに復帰しました。復帰後は、ウォームアップで肩や腕のストレッチ、プレー後はアイシングや
 ストレッチで肩や全身のケアを実施し、けがや故障の予防を行っています。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院


  





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