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Blog 2013年10月アーカイブ

鶴ヶ島市中学生 股関節の痛み 筋付着部剥離

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     右股関節 超音波長軸像              左股関節 超音波長軸像


 鶴ヶ島市中学3年生、サッカークラブチーム所属。FW選手。

 【原因】
 練習中、右足でボールを強く蹴った瞬間、右股関節に強い痛みを感じました。その後は、
 練習を続けることが出来ませんでした。

 受傷2日後に当接骨院へ来院。起立加重時、股関節屈伸時、圧痛などが強かったため、
 超音波観察を行いました。

 左右上画像は損傷部で、腸骨の下前腸骨棘という大腿四頭筋(直筋)が付着する箇所です。
 左上画像と右を比較すると、左上画像は(軟)骨の一部が矢印方向に剥離している様子が
 認められました。

 その為、大腿四頭筋(直筋)は膝を伸ばす作用がありますが、筋肉が収縮すると損傷部が
 剥がれようとする力が加わり、痛みが強まります。

 【施術】
 この患者さんは、練習を休みたくないと強く希望していますが、歩行時も強い痛みがあるため、
 ボールを蹴ることが出来る状態ではありませんでした。

 剥がれた(軟)骨の一部がしっかりと硬化(骨化)すれば痛みが消失します。
 早く練習や試合に復帰する為には、痛めた損傷部に負担を極力かけず、骨化を促します。

 骨化が不完全な状態で激しく動いてしまうと、硬くなり始めた(軟)骨が再度剥がれてしまい、
 結果的に治癒するまでに時間を要してしまいます。

 当接骨院では、治癒後スムーズに練習や試合に復帰出来る様、関節や筋の柔軟性を高める
 と共に、日常生活では痛みや負担を軽減する固定やテーピングを貼付いたします。

 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市男性 腰の痛み ぎっくり腰(腰痛症)

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        右腰部 超音波長軸像                   同部 1週間後


 鶴ヶ島市40代男性。自営業。遅発性ぎっくり腰(腰痛症)。

 【原因】
 3週間前に営業車の洗車中、屈んだ姿勢から立ち上がった時に右腰にチクっと痛みを感じました。
 しかし、激痛ではなかったのでそのまま洗車を続けました。その週末は、営業車を長時間運転
 しました。

 その後、徐々に痛みが強くなり、コルセットをしていても立ったり座ったりする動作や中腰の姿勢で
 激痛が走る様になりました。

 遅発性のぎっくり腰(腰痛症)とは、痛めた時は大した事が無くても、その後の生活動作や負担で
 損傷部が徐々に拡大し、時間の経過とともに痛みも増大してしまいます。

 この患者さんが痛みを感じた後も洗車を続けたことや、週末の長時間運転により腰の痛みが
 増大したと思われます。

 初診時、超音波観察を行ったところ、左上画像の丸の囲みで赤、青色の信号(右腸肋筋内
 損傷部の修復による血流増加)が認められました。

 【施術】
 受傷日から3週間経過していた為か、損傷部周囲はとても硬い状態でした。この患者さんは、
 2年前に椎間板ヘルニアの手術を行い、当院でも椎間板ヘルニア術後のリハビリをした
 既往歴がありました。また、1年前には坐骨神経痛の診断を他院で受けた経緯があり、
 普段から腰痛や坐骨神経痛がありました。

 腰から下肢の神経に沿って押圧すると痛みが誘発されるので、右腰損傷部と共に
 筋組織の柔軟性を改善させる当接骨院独自の理学療法を実施しています。

 右上画像は1週間後ですが、丸の囲みで赤、青色の信号が減少し、その周囲の筋線維
 (斜めの縞模様)が画像上に現れ、損傷部の修復が促進していることが認められました。

 起立加重時や中腰、長時間の座位による痛みも、あまり気にならない位に改善されました。
 (痛みの主観的評価:初診時8/10 → 1週間後3/10)


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

川越市大学生 肩の痛み 腱板損傷

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      右棘下筋 超音波長軸像                 右肩後方 超音波長軸像

 

 川越市男子大学生、剣道部。腱板損傷(スポーツ障害)

 【原因】
 剣道部の練習中、長さ3mの綱を腕だけで上る練習をしていました。練習中は夢中で、
 特に痛みが無かったのですが、練習後次第に肩の後方が痛み出しました。

 自分で湿布を貼って様子を診ていましたが、1ヶ月経過しても痛みが軽減せず、当接骨院
 受診に至りました。

 徒手検査で患者さんの右腕を前と横から、耳の位置まで拳上した時に痛みが出現します。
 剣道の練習中は、竹刀を大きく振りかぶる、振り下ろす瞬間に痛みが出現します。

 超音波観察にて、左上画像の丸囲み内に黒い箇所(内出血、浮腫)が認められました。
 右棘下筋(腱板)損傷です。また、右上画像にて右腕を外旋(外側に回旋)する時に、
 丸と丸の箇所がぶつかり、棘下筋と後方関節唇が上腕骨頭と肩甲骨関節窩に挟まれる
 後方関節唇損傷の様子が認められました。

 腱板損傷及び後方関節唇損傷は、肩後方のスポーツ障害(けが)で野球、ソフトボール、テニス、
 バレーボール、バドミントン、ハンドボール、陸上競技の投擲などのオーバーヘッドスポーツに
 多く診られます。

 多くのアスリートは、投球動作において肩後方の痛みを感じ、その痛みがなかなか消失しない
 症状が続きます。

 【施術】
 右肩後方の棘下筋を中心に周囲を含め、損傷した筋の修復を促し、内出血や浮腫が早期に
 代謝されるよう理学療法を実施していきます。

 3週間後の試合に出場する為、1~2週間は痛みが出る動作(竹刀振りかぶり、相手の竹刀を
 払いのけるなど)に気を付けながら練習を行います。

 また、損傷が拡大しないよう、肩の可動域制限をするテーピングを貼付します。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

鶴ヶ島市女性 全身の痛み 交通事故

 鶴ヶ島市30代女性。主婦。

 【原因】
 車対車の交通事故。交差点で右折中、直進車と衝突しました。患者さんは、シートベルトをして
 いなかったため(たまたま忘れたそうです)、衝撃で体が飛ばされ、フロントガラスに強打しました。

 数日間、総合病院へ入院されましたが、退院後も顔面、顎(不全骨折)、首、肩、腰、膝の痛み、
 右手のしびれ、頭痛、耳鳴り、眩暈(めまい)などの不定愁訴、発汗、呼吸困難、
 目眩(光がまぶしい)などの自律神経の乱れが続いていました。

 当接骨院へは、交通事故から11日後に来院されました。

 【施術】
 来院後2か月は、待合室に10分も座っていることが出来ず、すぐに施術を行えるように昼休みに
 来院して頂きました。

 しかし、通院もやっとのことで当接骨院に到達すると、ベットにうつぶせになる事も不可能な
 日があり、そのような日は座位で施術を行いました。

 患者さんの全身の筋緊張が強く、前述の不定愁訴や自律神経症状があって、思うように施療も
 進まない為、患者さんと話し合い、一時通院を休止しました。

 日常生活は、患者さんの母親が手伝ってくれ、ご自身は自宅で安静療養、総合病院で
 神経ブロック注射や投薬による治療を定期的に継続しました。

 当接骨院での施術を休止してから半年後に再開。しかし、月に5,6日しか通院することが
 出来ない程、前述の症状が消失していませんでした。

 可能な範囲で通院をを継続し、交通事故から1年半後、完全に症状が消失したわけでは
 ありませんでしたが、無理をせず日常生活を送れるようになり、施術を終了しました。

 総合病院(脳外科、神経科、整形外科、内科)、歯科、接骨院への通院は、患者さんにとって
 大変な負担だったと思います。

 「シートベルトを忘れたことが、こんなに大変なことになるとは思いませんでした。」

 この患者さんが、最後に仰っていたことが非常に重く心に届き、当たり前のことをする大切さを
 痛感いたしました。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 
 



鶴ヶ島市中学生 指の痛み 捻挫

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          受傷部写真                左第4指 掌側PIP関節超音波長軸像

 鶴ヶ島市中学2年生男子。 バスケットボール部。

 【原因】
 部活練習中、転がってきたボールを取り損なって、左薬指を思いきり突いてしまいました。

 受傷翌日に当接骨院へ来院。左上写真の丸の囲みで、右に比べて腫れています。指の屈伸と
 手の甲側と手のひら側の圧痛(両横の痛みはありません)が著明でした。

 超音波観察の結果、右画像の赤線の掌側板膜様部で、患側(左薬指)が健側(右薬指)に比べて
 厚みが増し腫れています。

 掌側板とは、指の関節が真っ直ぐ以上に伸びないようストッパーの役目をしています。
 また、患側は健側と比較して黒くなり、損傷(内出血、浮腫)している様子が認められました。

 指の捻挫や打撲は、日常生活や仕事中に、また、スポーツ障害(けが)では非常に多く診られ、
 関節の可動域を超過する力がかかると発生します。

 競技では特に、バスケットボール、バレーボール、野球、ソフトボールなどの球技や柔道、ラグビー、
 アメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツに多発します。

 【施術】
 損傷した掌側板は、骨から剥がれる力がかかったと推測されたため、しっかりと元の状態に
 戻るように整復します。

 また、RICEの処置(当接骨院HP[スポーツ障害について」をご参照ください)を行います。
 特に固定は重症です。治癒してからもテーピングなどを使用して再発予防をします。

 施術は、早期に腫れと痛みが軽減する様、理学療法を実施していきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

坂戸市男性 肘の痛み ゴルフ肘

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       左肘外側 超音波長軸像                左肘外側 超音波短軸像

 坂戸市30代男性。会社役員。

 【原因】
 接待ゴルフが毎週末あります。2週間前のラウンド中にバンカーショットで、左肘外側に
 強い衝撃がありました。その後、日常生活動作(鞄を持つ、着替え、パソコンの入力など)で
 痛みが出現します。

 超音波観察において、左上画像の赤線の囲みで、腕橈骨筋の損傷(血腫や浮腫を伴う黒い箇所)
 と、右上画像の上腕骨外側上顆に付着する腕橈骨筋(丸囲み内)に強い炎症像が認められました。

 ゴルフ肘とは、スイングによる繰り返しの外力や、この患者さんのように1回のショットによる衝撃
 によって、肘の外側や内側を損傷するスポーツ障害(けが)です。

 その他のスポーツでは、テニス、バドミントン、卓球、剣道、野球などでもよく起こります。


 【施術】
 
 
 RICEの処置(当接骨院HP「スポーツ障害について」をご参照ください)をしっかりと行います。

 また、ゴルフを2~3週間、一時休止するのが良いのですが、この患者さんは接待ゴルフが
 休めないという事で、肘に装着するストラップやテーピングを貼付し、肘の受傷部の損傷拡大を
 出来る限り予防します。

 当接骨院においては、痛みや腫れ、機能障害(肘の屈伸、回外回内動作)を早期に緩和、
 消失する独自の理学療法を行っていきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院
 

 

 

鶴ヶ島市女性 膝の痛み 変形性膝関節症

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    右膝内側 超音波長軸像           右膝 骨模型外観


 鶴ヶ島市 80代女性。

 【原因】
 10年前より膝の痛みがありました。最近、ウォーキング中に木の根っこに
 引っ掛かり、右膝を痛めてしまいました 。

 以前に近隣のクリニックにおいて、変形性の膝関節症と診断を受けていました。
 ウォーキング仲間の紹介で当接骨院に来院されました。

 右膝の内側が特に痛みがひどく、水(関節液)が溜まっていました。
 両膝の間は開き、O脚(内反膝)となっていました。

 O脚(内反膝)は両膝をそろえた立位で、両膝の間が指2本以上開いている
 状態です。また、膝の内側の軟骨や半月板がすり減って狭くなっています。

 超音波観察を行ったところ、左上画像の矢印で骨の出っ張り(骨棘)と赤の
 実線で囲んだ半月板が上方(実際には横方向)に亜脱臼している様子が
 認められました。

 右上画像は、超音波画像と比較する為に、右膝の骨模型を横にしています。
 矢印は骨の出っ張り(骨棘)、赤線の囲みは半月板です。(骨模型は亜脱臼
 していませんが)

 【施術】
 この患者さんは、痛みと腫れには温めることが良いと、自宅で毎日温めて
 いました。しかし、膝の関節炎で痛みと腫れがなかなか取れない場合や
 今回のような原因の痛み(けが)は、氷や保冷剤でしっかりと冷やします。

 左上の画像で描出された骨の出っ張りや半月板の亜脱臼は、元の状態に
 戻すことは困難ですが、痛みと腫れが緩和消失する様、当接骨院独自の
 理学療法を実施していきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

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