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Blog 2014年5月アーカイブ

川越市男性 肩の痛み 肩鎖関節炎

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      右肩鎖関節 超音波長軸像                       左同部正常(健)側

 川越市40代男性経営者。 肩の痛み、肩鎖関節炎。

 【原因】
 ベンチプレスでトレーニング中、いつもよりも回数を増やしてバーベルを上げている時、右肩に僅かな痛みを
 感じました。たいした痛みではなかったので、そのままトレーニングを継続してしまいました。

 トレーニング後、日に日に右肩の痛みが強くなり右腕を肩よりも上に上げることが困難なほど痛みが強くなりました。
 トレーニングから2週間後に当接骨院へ来院されました。

 診察後に超音波観察を実施した所、左健側と比べて右肩鎖関節内が腫れて肩鎖靭帯(黄色線)を押し上げて
 ドーム状になっている様子が認められました。(左右上画像)

 肩鎖関節は、肩甲骨外側の肩峰と鎖骨をつなぐ関節で、関節内には線維性軟骨の関節円板があり、関節の動きを
 助けたり、関節の負担を和らげるクッションの役目をしています。

 肩鎖関節炎は、繰り返しの関節への負担、ベンチプレスの様な高負荷なトレーニング、激しいスポーツ、転倒した際に
 手を突いたりすると関節円板や関節を接続する肩鎖靭帯に傷が出来て炎症を起こしてしまいます。

 【施術】
 男性のように関節内が腫れている場合は、RICEの処置(当接骨院HP スポーツ障害についてをご参照ください)を
 行い、特にアイシングはこまめに実施いたします。

 施術では、痛みや腫れを取るために適切な理学療法(電気療法、手技療法など)を実施します。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院 ℡049-271-3570
 http://www.223sekkotsu.com/access/



川越市女性 膝の痛み ベーカー嚢腫

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       左ひざ裏内側 超音波長軸像                    同部 穿針排液18日後

 川越市60代女性、主婦。膝の痛み、ベーカー嚢腫。

 【原因】
 ウォーキング中、転倒して左膝を地面にぶつけてしまい、当接骨院へ来院されました。普段から正座をすると左ひざ裏に
 重い痛みを感じると訴えられました。うつぶせになってもらい、膝を曲げて触診してみると、親指大の腫瘤を触知しました。
 超音波観察を行ったところ、膝窩内側にベーカー嚢腫が認められました。(左上画像の黄色の囲み)

 ベーカー嚢腫とは、潤滑油の働きをする膝の関節液を産生する滑液包が、繰り返しの負担や運動、けが、加齢による
 関節症、慢性関節リウマチなどが原因で炎症を起こし、ひざ裏に関節液が過剰に貯留する場合を言います。

 【施術】
 一般的に安静を保つ(運動制限)や適切な理学療法を行うことで、炎症が鎮静され、貯留した関節液も縮小、消失
 することが可能です。

 女性の嚢腫は、かなり大きくなっていましたので、依頼先クリニックで穿針排液してもらうことにしました。約20mlが
 吸引されたと報告を頂きました。右上画像は排液18日後ですが、嚢腫が縮小している様子が確認できました。

 女性は1週間後にハイキングに出かける予定であるため、膝の理学療法を継続しています。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院




 

鶴ヶ島市男性 腰の痛み下肢の痺れ 腰部脊柱管狭窄症

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           腰部MRI 側面像                          腰部MRI 水平断像

 鶴ヶ島市男性50代男性会社員。腰の痛み、下肢の痺れ、腰部脊柱管狭窄症。

 【原因】
 自宅で立ち上がろうとした時にぎっくり腰になり、当接骨院へ来院されました。男性からここ1年、腰、股関節から膝に
 痛みと痺れが取れないと訴えがありました。精査依頼先の病院にてMRI検査を実施。腰部脊柱管狭窄症と診断
 されました。(左右上画像の矢印)

 腰部脊柱管狭窄症とは、先天性や発育性によるものは少なく、腰部への負担や加齢による変形性変化によって
 (椎間板の突出や椎体の骨棘、黄色靭帯の肥厚など)脊柱管に狭窄をきたし、脊髄(神経)が圧迫される疾患です。

 感じ方や症状によって個人差がありますが、代表的な症状は、
 ①間欠性跛行: 起立や歩行を続けると臀部、もも(大腿)、下腿などに痺れや痛みが生じ、前かがみで2~3分休みと
  また歩行が出来るようになります。
 ②Sensory March: 歩行と共に一定方向に痺れが広がっていきます。
 ③排尿異常: 尿失禁、排尿困難などや会陰部の痺れ感、性機能不全などがあります。

 【施術】
 ぎっくり腰の症状は、臀部から大腿部裏の筋緊張を緩めると痛みがかなり軽くなります。日常生活では、中腰や起立時
 などに患部が悪化しない様、コルセットなどで固定します。

 脊柱管狭窄症について男性は、手術はしたくないという希望がありますので、痛みや痺れを軽減させる理学療法を
 実施していきます。数か月後、痛みや痺れを含む症状の変化により、その後の治療法を精査依頼先の病院と
 再検討する予定です。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

坂戸市中学生 膝の痛み 分裂膝蓋骨

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         右膝外側 超音波長軸像                     左同部 正常(健)側

 坂戸市中学2年生男子、バスケットボール部。 膝の痛み、分裂膝蓋骨。

 【原因】
 小学生からバスケットボールを始めました。2,3年前から右のお皿の骨(膝蓋骨)に痛みがありましたが、安静に
 していると痛みが軽減していました。

 数日前から右膝の痛みが安静後も引かず、整形外科でレントゲン撮影したところ、膝蓋骨が分かれていると
 言われました。痛み止めと湿布を処方され、運動を休み安静保持するように指導されました。

 その後、当接骨院を受診。右膝の上外側に圧痛、叩打痛、屈伸時痛が著明でした。超音波観察を行ったところ、
 整形外科で「お皿の骨が分かれている」と言われたことが、有痛性分裂膝蓋骨であったことが分かりました。
 (左上画像の矢印)

 有痛性分裂膝蓋骨とは、膝蓋骨が2つまたはそれ以上に分裂していて、運動時や患部を押したり叩いたりして
 痛みのある状態を言います。男子は、超音波観察から膝蓋骨の上外側に診られるⅢ型と認められました。
 (下の分類図をご参照ください)

分裂膝蓋骨分類.jpeg

 
分裂膝蓋骨の原因は、小中学生の成長期に激しいスポーツをしていると、ももの筋肉の収縮する作用によって
 負担が反復されて膝蓋骨が分裂してしまうという説があります。その他、膝蓋骨の成長過程の骨癒合不全という
 説もあります。

 【施術】
 第一は、やはり激しい運動を休止し安静保持することです。分裂膝蓋骨は、適切な理学療法で分裂した箇所が
 骨癒合する場合もあります。

 この男児は、部活の中心選手で休み事が出来ず、下のメンテナンスを行うこととしました。
 ① 運動後、帰宅後のアイシング
 ② ももの筋肉、膝蓋骨のマッサージ
 ③ ストレッチング
 ④ 膝のサポーター(巻きつけるタイプ)

 2週間ごとに超音波観察を予定しています。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

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