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Blog 肩関節、腕の痛み: 2014年1月アーカイブ

坂戸市中学生 肩の痛み 野球肩

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    右肩後方 自然下垂位超音波長軸像        右肩後方 外旋位超音波長軸像

 坂戸市中学2年生。ボーイズリーグ投手。肩の痛み。野球肩。

 【原因】
 公式戦での登板や練習中に遠投して無理が重なり、右肩を痛めてしまいました。右肩をコッキング
 ポジション(ボールを顔の横)に持っていくと右肩の後方に痛みが走ります。また、右肩甲骨の内側や
 右肩を覆っている三角筋も硬く、指で押さえると痛みが出現します。

 当接骨院にて超音波観察を行った所、右上画像上の棘下筋に繰り返し負担がかかり、微細な
 断裂を含む損傷や萎縮が起きていると思われる箇所(大きな丸の囲み)と肩甲骨関節窩に
 付着する関節唇損傷(小さな丸の囲み)が認められました。

 右上画像は肩を外旋位とした所ですが、左画像と一致した箇所の損傷や萎縮、機能不全が
 認められました。

 野球肩は腕だけで投げる投球フォームが原因で起こったり、繰り返しの投球によって腱板(筋肉)に
 微細な断裂や傷が付いたり、上腕骨頭を含む軟骨や関節唇などを損傷して痛みが出る症状です。

 野球肩は他のスポーツなどでも比較的多く診られます。特にオーバーヘッドスポーツと呼ばれる
 ソフトボール、バレーボール、テニス、バドミントン、陸上の投擲などで起こります。

 【施術】
 この患者さんはチームでも主力選手であるため、公式戦では少々の痛みがあっても投げてきました。
 しかし、高校進学後も野球を希望している為、これ以上無理をすると痛みが取れないばかりか、
 投球ができない状態に移行してしまう恐れがあります。

 それらの事を患者さんや親御さんに伝えて、しばらく痛みのない範囲で練習することとしました。
 施術は少々痛みを伴いますが、硬く萎縮した筋や関節唇周辺をピンポイントでマッサージをして
 柔軟にしていきます。

 そうすることで棘下筋やその他の腱板がスムーズに収縮し、上腕骨が最大に外旋できるように
 なってきます。

 また、肩甲骨の動きがとても悪く、同様に腕の動きと連動するように機能改善するとともに、
 投球フォームを見直し、腕だけに負担のかからない、全身を使って投球できるフォームに改善
 していきます。


 鶴ヶ島市 ふじみ接骨院

 

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